火災保険の保険期間を決める
火災保険は通常一年の保険期間を設定します。しかし火災保険は長期契約も可能です。長期契約のメリットは、保険料が割引になることです。長期契約は一括払いと月払いで異なりますが、一括払いの場合は割引率が最高3割近くにもなるため、割安感が出てきます。もし資金に余裕があり、一括払いをしても良いと考えている場合には、長期契約を考慮してみることができます。長期契約は賃貸、持ち家双方に設定できますが、賃貸物件の場合は途中で移転する可能性もありますから、長期契約の場合は持ち家の方が加入する方がメリットが大きいといえます。
一括で保険料を支払うことのメリット
一括で保険料を支払う場合、30年間補償が続きますし、保険料が3割近く節約されます。例えば毎年20000円の保険料を支払う契約で考えてみると、1年契約の場合30年で総支払保険料が60万円にもなります。しかし30年契約をすることで保険料は48万円になり、12万円もの節約になります。生命保険でも損害保険でも長期契約者に対する割引制度が設けられていますから、資産に余裕がある場合には積極的に制度を利用することがおすすめです。
ローンを組む場合にも長期契約は得
一般的に住宅を購入する際はローンを組むことになります。ローンを組む場合、火災保険に加入することを積極的に考えることでしょう。この場合も長期契約であれば保険料が割り引かれるだけでなく、万一の時にもローン返済に保険金を充てることもできますから、メリットも大きくなります。
住宅ローンを組む際に注意したい点としては、火災保険の保険金額を借入額と設定するよりも、建物の評価額を保険金額として設定するようにしてください。万一住宅が焼失した場合に、ローンの残額を支払うことはできますが、同じ建物を立てることができなくなってしまうからです。賢い利用法としては、火災保険の長期契約を行ない、建物の100%評価額を保険金額とすることです。そうすれば新たにローンを組むことなく建物を建てることができ、ローンはこれまで通り返済すれば良くなります。
長期契約で火災保険を契約した場合、中途解約ではどうなるのだろうかと思われるかも知れません。中途解約の場合、解約払い戻し返戻金があります。ただし経過年数により返戻金の額が異なり、手数料も発生します。しかしながら長期契約を結んだ場合の払い戻し返戻金の返戻率は非常に高く、あまり損はないといえます。
保険会社によっては、解約時に残っている保険期間を純粋に等分して返戻金を支払う場合もありますので、事前に確かめておくとよいでしょう。長期契約による割引率は保険会社によって異なりますから、比較検討してみることをおすすめします。
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