火災保険とは
火災保険とは万一火災などの被害に遭った際に生じた経済的な損失を埋め合わせることのできる保険です。
火災保険は損害保険の一形態で、損害保険の起源は古くはハンムラビ王の時代にまでさかのぼります。当時の行商たちが盗賊の被害に遭った場合、彼らが受けた損失を同じ行商人たちが助け合って埋め合わせる方法が考案されました。これが損害保険のルーツといわれています。その後海運の発達とともに海運で生じた事故や海賊による被害により生じた経済的損失を埋め合わせる手段として14世紀のイタリアにおいて海上保険が開発されました。現在でも損害保険会社が海上火災といった言葉を使用しているのは、そこに端を発しています。
火災保険は17世紀ロンドン大火がきっかけ
損害保険が商品化され販売されるようになると、様々な損害を埋め合わせるための保険が考案されるようになりました。そのうちの一つが火災保険です。火災保険が開発されたのは、17世紀に生じたロンドン大火がきっかけです。イギリスでは保険制度が拡充し、損害保険や生命保険が発明されていきました。ロンドン大火により経済界は大打撃を受け、経済の回復には多大な資金が必要になることがわかりました。そこで、万一の火災による補償としてニコラス・バーボンの考案により世界初の火災保険が発売されました。
火災保険は瞬く間に世界に知れわたり多くの加入者を獲得していきます。加入者の獲得は保険にとって必要不可欠な要素となっています。その理由として相互扶助の理念が関係しています。相互扶助とは多くの出資者が提供した資金により、被害を受けた少数の人が補償を受けるという助け合いの精神のことを指します。火災保険に限らず、保険加入者が多くなればなるほど保険金を支払うための支払い準備金は増加し、保険商品の維持が容易になります。17世紀にロンドンで発売された火災保険も同様の理念に基づいて安定した保険運営ができるようになりました。
日本での火災保険の販売
やがて西洋の損害保険の仕組みは開国とともに日本にも伝えられます。19世紀後半になると日本初の火災保険が発売され、海上保険とともに加入者を増やしていきます。当初は失火によるものだけを補償するシンプルなものでしたが、やがては失火の原因となる様々な現象を補償対象に加え、火災保険の補償内容も充実していきます。現在では地震保険や個人賠償責任保険など火災保険の枠組みを超えた様々な自然災害に対応する保険が販売されています。火災保険を比較して、自分に合う保険を探すことも可能になりました。火災保険は助け合いの精神に基づき開発された保険です。この理念を知っておくことで、火災保険に入る意義や目的を理解することができるようになります。
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